妊娠できるのに出産できない「不育症」

不妊不育症

「不妊」という通常、何らかの原因があって妊娠できないことを指すこがほとんどです。

しかし、中には、妊娠は成立するものの流産や早産を繰り返す、出産に至らない不育症という症状を抱えている人もいます。

流産自体は決して珍しいことはありません。日本では妊娠経験者の約12〜20%が流産を経験していると言われています。

また女性の年齢が上がるとともに、流産する確率は高くなることも確かです。

ただし、それを繰り返す確率は非常に低くなっています。
例えば、35歳の女性が流産する確率は20%ですが、それを2回繰り返しては20%の2乗=4%です。

続けて2回の妊娠で流産することを反復不妊、続けて3回の妊娠で流産することを習慣不妊といい、その他、死産や早期新生児死亡を繰り返す場合を含めて、不育症と呼んでいます。

不育症も、他の不妊因子と同じく、原因の特定が困難のケースが多いですが、内分泌代謝以上、血液凝固の異常、自己免疫疾患、夫婦の染色体異常などが主な原因だとわかっています。

何度も死産や流産を経験すると、妊娠の兆候が現われても「またダメなのではないか」と不安になるかもしれませんが、きちんと治療し、妊娠後も慎重に管理していけば、出産は可能です。

まずは不妊専門のクリニックを受診し、正しい検査と治療を受けましょう。

不育症を呼び起こす原因とは?

不育症の危険因子には次のようなものがあります。

これからいくつか重なっていたり、また特に原因が見つからないケースが多くあります。

染色体異常

夫婦いずれかに染色体異常があれば受精卵にも一定の確率で染色体異常が起こり、流産の要因になります。
また夫と妻の染色体の転座というケースも。

流産率は、夫婦のいずれかの染色体異常で約60%、転座が40%、これはあくまでも確率であり、出産できないわけじゃありません。

一部に着床前診断の適応となるケースもありますが、体外受精の必要性があるため慎重な判断が求められます。

凝固因子異常

血液中の凝固因子に異常があると、血の塊の血が作られやすくなります。

妊娠中に胎盤内の血が作られると、胎児に栄養が運ばれなくなり、流産や死産を招くことがりません。

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